これまで『孫子』『呉子』『六韜《りくとう》』『三略』について話をしました。

 これらは七大兵法書である「武経七書」に含まれるものです。

 残りの三つの書とはなんでしょうか?

 一つは『尉繚子《うつりょうし》』。
 尉繚子は秦の始皇帝に仕えた兵法家とも、戦国時代に梁の恵王に仕えた兵法家ともいわれます。

 もう一つは『司馬法』。
 斉の景公に仕えた大司馬(軍事長官)の田穰苴《でんじょうしょ》が記したものとされています。

 残るは『李衛公問対《りえいこうもんたい》』。
 唐の名将である李靖《りせい》(李衛公)が、天子である太宗(李世民)と問答した記録です。

 それぞれの内容などについてはまた後日に。